長閑

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『長閑(のどか)』…春になって日が長くなり、自然や人の営みがゆったりと落ち着いて、万物が本来の姿を保っている状態のこと。

まさにそんな陽気だった。

 

おかさんの家にお邪魔して今年初めてのBBQ

あの独特な炭の香りはいつだって人を心地よくさせる

煙たいとか言いながらみんな顔は楽しんでいる

 

とても不思議な1日だった

お昼からずっとお酒をのんでいた

家のほとんどの窓は開け放たれ、外と同じように家の中に風が流れていた

子供たちはそこを裸足で出たり入ったりしていた

風と同じようにみえた

 

近所のひとたちが集まってきて

かりん酒やお魚をくれた

 

ネパールの人が編んだり大きな布がカーテン代わり

マットもそうだ。

タイの雑貨も並んでいた

いろんな話を聞いた。でも半分以上覚えていない。

楽しくって酔っ払っていたから

でもそれでいいんだなって思っている

 

夕方になって肌寒くなった

自然とみんな家のなかで机を囲んだ

子供は相変わらず外へいったり中でも走っている

 

おかさんがギターをもってきて唄いはじめた

子供たちが集まりはじめた

何をするでもなくみんながそこに集まって自然に聴いた

言葉では難しい世界だった

 

今になれば『長閑』

がしっくりくるような気がする

 

おかさんが

子供にはお金を貯めれば家を買えるんだとは教えたくないんだよ、

木と金槌があればなんとかなるんだよってそれでいいと思うんだ。

と言っていたのは覚えている。

 

あの子はどんな大人になるのかな。

いつかまた遊びに行ってみようと思った。